「自分なりに一生懸命ケアをしているのに、ご家族からは文句ばかり言われる」と、家族対応で心身ともに疲弊してしまう介護士は後を絶ちません。
対人援助職である介護の仕事は、ただでさえ感情労働であり、ストレスを溜め込みやすい環境といえます。
介護士が長く健やかに働き続けるためには、自分自身の心を守る術を身につける必要があります。
家族対応に疲れた心を守る思考法として効果的なのは、相手の怒りや不満と、自分自身の人格を切り離して考えるということです。
ご家族からのクレームを受けると、まるで自分の存在すべてを否定されたような気持ちになりがちです。
しかし、ご家族が不満を抱いているのは施設のシステムや介護という厳しい状況そのものであり、決してあなた個人を攻撃しているわけではありません。
自分自身はこの仕事に最善を尽くしているとしっかり認め、相手の言葉を真正面から受け止めすぎない「心の防波堤」を築きましょう。
業務が終わったら、職場の悩みは一旦施設に置き忘れて帰るくらいの切り替えが大切です。
そして、どうしても辛い時は一人で抱え込まず、必ず上司や同僚に相談しましょう。
誰かに話を聞いてもらうだけで、心はずっと軽くるものです。
介護士である本人がまずは笑顔で元気に働けてこそ、利用者にも温かいケアを提供できます。
自分を労わることは決して甘えではありません。
まずは介護士が自身の心身の健康を一番に大切に考えることで、より柔軟な家族対応ができるようになるはずです。